歯と全身の健康のすべてを、広く深く網羅するために
予防・治療・リハビリそして最新の治療まで
患者様のニーズにお応えいたします
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1949年に私の父が開院し、私は2代目の院長として日々診療しています。当院は一般的な、虫歯治療のほか、予防歯科や審美歯科、インプラント、矯正と幅広いニーズに応えるために、広く深く、そしてできるだけ最新の機械と技術を使って診療することを基本方針としています。
肉眼の20倍の大きさで見えるマイクロスコープを用いたり、レーザーを使って痛みと傷の少ない治療を行う他、無痛治療にも力を入れています。表面麻酔やバイブラジェクト(注射器に装着して痛みを軽減する装置)を使ってできるだけ痛みを抑え、患者様の負担を軽くしたいと考えています。
また35年以上前から力を入れている予防歯科では、スウェーデンで開発されたPMTCという専門の歯科衛生士による徹底的な歯の清掃を行い、虫歯や歯周病ができにくい口内環境づくりを目指しています。「痛みなく快適な治療」を心がけ、最小の刺激で最大の効果を出すことに注力しています。
私は35年前から予防歯科を提唱、個室感覚を意識したユニットを作ったりと、いつも数十年先の歯科医療を想像して治療をおこなってきました。というのも、アメリカのDr.ダニエル・ビーチという先生に出会ったことで、私の意識が変わったからです。
この方は患者さんを寝かせて治療するという水平治療を最初に考え出された方です。今では普通のことなのですが、以前は患者は座って、そして医師は立って治療していた時代があったのです。
歯科治療というのは秒単位の世界、正しい動きをいかに素早く行うかがクオリティーを左右します。ビーチ博士は口腔内の唾液を吸う機械など、効率的な治療法を数多く開発された方で、歯科治療の導線をきちんと計算し、早く正しい動きをスムーズに行えるよう考えられていました。当院も彼の考えに基づいて設計されています。
さらにビーチ博士との出会いで「これからの歯科はこうなる」という予測を立てて仕事をするようになりました。治療よりも予防が重視されること・無痛治療が必要になること・高齢になっても自分の歯で食べることが当たり前になることなど、今では普通の考えになってきていることですが、当院ではいち早く取り組んでまいりました。予防歯科を始めた時は「予防に力入れて、日本人から虫歯がなくなったら商売あがったりだよ?」などと周囲に冗談を言われていましたよ(笑)。
当院は長く地元に根付いた診療を行っているため、患者様も3世代に渡って通ってくださっているかたもいて、ご高齢の方のケアにも力をいれています。
歯科というのは予防、治療、リハビリ、その後のケア、全て行う特殊な科目です。
虫歯を治療して終わりではなく、治った後も毎日のセルフケアとプロによる定期的なケアが続きます。さらに、私は「噛むだけじゃなく飲み込める、飲み込んだものが栄養になっているのかどうか」というところまで踏み込んでいきたいと考えています。歯科は口と歯の健康だけではなく、最終的には全身の健康維持に繋がる医療だと強く思っています。
近頃はだいぶ当たり前になってきましたが、まずは予防を徹底しましょう、ということですよね。3か月に一度、検診とクリーニングをお願いしたいです。
歯周病菌をほっておくと、糖尿病や心臓病の原因になることはもうエビデンスが出ていますし、認知症の原因にもなります。これはつまり、ちゃんと噛んで食べないと脳の働きが悪くなるということから。歯周病菌というのは基本的に不衛生だから増えるものなので、とにかくまめなクリーニングが一番効果的です。そして、どうしてもセルフケアだけでは行き届かないので、ぜひ定期的に歯科医院で清掃をしてほしいのです。